台湾におけるサトウキビベと病の病害地理的研究 : I. 過去の発生病害, 地理区域および流行病に関する諸要因
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概要
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1909年から1978年までの台湾におけるサトウキビベと病の病害地理区域の記録を分析した結果, 三回の流行病年代を認めた。すなわち1955〜57, 1965および1973であった。病害地理区域を図で示した。新営地域は第一回の病害発生の中心で屏東地域が第二回の中心である。病害地理区域は主要被害地区, 周辺被害地区, 偶発地区および非流行地区に区別することができる。クラスター分析法 (Cluster analysis) で発病頻度, 発病強度および発病範囲などの発病要因にもとづき, 台湾における製糖工場別の発病地域を明らかにした。この分類法は地域的発病区域の分析と一致する。空間的分布と一時的要因 (たとえば病害の強度, 範囲, 頻度ならびに持続性)と関係があることについては本文で検討した。
- 日本植物病理学会の論文
- 1982-04-25
著者
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呂 理〓
Plant Pathology Division, Plant Protection Center, Taiwan.
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潘 崇儀
(present Address) Resource Systems Institute
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呂 理〓
Plant Protection Center
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劉 清
Department of Agronomy, Taiwan Agricultural Research Institute
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鄭 武燦
Department of Botany, National Taiwan University
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劉 清
Department Of Agronomy Taiwan Agricultural Research Institute
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鄭 武燦
Department Of Botany National Taiwan University
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