黄萎病イネから採取した師管液中のマイコプラズマ様微生物の検出
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概要
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黄萎病イネ師管液中から, マイコプラズマ様微生物(MLO)の検出を試みた。師管液は, イネの師管中に挿し込まれているトビイロウンカの口吻をレーザーで切断し, 流出してくるものを採取することによって得た。これを, 蛍光色素, 4', 6-ジアミジノ-2-フェニルインドール(DAPI)で染色し, 蛍光顕微鏡で観察した。DAPIはDNAと結合し, 青色蛍光を発することが知られている。健全イネから得た師管液(対照)中には, さまざまの大きさ, 形状の蛍光粒子がわずかに観察されただけであった。一方, 黄萎病イネから得た師管液中には, 対照において見られたもの以外に, 直径1μm以下の球状あるいは楕円体状蛍光粒子が多数観察された。これらの粒子は, 電子顕微鏡観察により, MLOであることが確認された。
- 日本植物病理学会の論文
- 1991-04-25
著者
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