台湾においてキバナカイウに発生したうどんこ病
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概要
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キバナカイウ (Zantedeschia elliotiana Engl.) に黄色の不整形およびえそ病斑を生じるうどんこ病が発生した。この病斑の表皮には灰色の菌体が認められた。観察した結果, 病原菌の分生子柄は気孔から生じ, 単生あるいは叢生して隔壁を有し, 大きさは平均151.3×6.6μm。分生子は単生し, 最初に形成される分生子は先端が細く尖り, 根棒形であり, その後に形成される分生子は先端が丸い長楕円形〜円筒形で, 両分生子とも大きさは平均60.3×16.0μmである。分生子の発芽管の形状は細く, 一本生じる。以上の形態的特徴から, 本菌はLeveillula属菌の不完全世代であるOidiopsis sp.と考えられた。本報は台湾におけるキバナカイウうどんこ病の最初の記録である。
- 日本植物病理学会の論文
- 1996-12-25
著者
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陳 隆鐘
Department Of Plant Pathology National Chung Hsing University
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陳 慶忠
Taichung District Agricultural Improvement Station
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陳 〓焜
Department of Plant Pathology, National Chung Hsing University
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陳 〓焜
Department Of Plant Pathology National Chung Hsing University
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