台湾において初発生のスパシフィルム(Spathiphyllum spp.)根腐葉斑病
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概要
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1997年7月, 台湾屏棟県塩浦町で種名・品種名不詳のスパシフィルム(Spathiphyllum spp.)および品種緑巨人(Spathiphyllum sp.cv. 'Sensation')に根腐葉斑病(root and petiole rot)が発生した。主な病徴は根腐, 葉の褐色壊死病斑, 全葉黄化および葉柄下垂で, 罹病組織からCylindrocladium spathihylli Schoulties. El-Gholl and Alfieriが分離された。分離菌の菌糸は無色, 菌柄は菌糸から単生し, 菌柄先端の頂のうの多くは頭状でスプーン状ないし楕円形のものもあった。分生子柄は無色, 二叉に分枝し, 分枝先端部に2〜4個のフィアライドが形成された。分生子は連続的にフィアライドから生じて棚状の束となり, 無色, 円筒形, 1〜3隔壁のものが多く, 大きさは平均80.5×6.0μmであった。菌糸体は培地上で生育旺盛, 初め白色, 徐々に菌叢中央から赤褐色に変わった。菌糸生長および分生子発芽の最適温度は24℃であった。台湾における本病の発生の報告はこれが最初である。
- 1998-10-25
著者
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陳 隆鐘
Department Of Plant Pathology National Chung Hsing University
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陳 煌焜
Department of Plant Pathology, National Chung Hsing University
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郭 章信
Department of Plant Protection, National Chia-Yi Institute of Technology
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陳 煌焜
Department Of Plant Pathology National Chung Hsing University
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郭 章信
Department Of Plant Protection National Chia-yi Institute Of Technology
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