Agrobacterium tumefaciensの染色体上の病原性遺伝子(acvB)の機能解析
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概要
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A. tumefaciensの染色体上にある病原性遺伝子acvBの機能を明らかにするために本研究を行った。イントロンを持つβ-glucuronidase(GUS)レポーター遺伝子をT-DNA領域に含むバイナリーベクターをA. tumefaciensのA208菌(病原性, acvB+), B119菌(非病原性, acvB-), およびM3菌(非病原性, chvA-)に導入した。これらの菌株とタバコBY2細胞およびBY2細胞のプロトプラストと共存培養を行い, T-DNAの宿主植物の核内への移行をGUS遺伝子の一過性発現で調べた。A208菌は細胞壁の存否に関係なくT-DNAを宿主細胞の核内へ移送することができ, B119菌は細胞壁がないプロトプラストの核内へは移送できるが, 細胞壁をもつ細胞中へは移送できなかった。M3菌は細胞壁の存否に関係なくT-DNAを宿主植物の核内へ移送することができなかった。以上の結果より, acvB遺伝子産物はT-DNAの宿主細胞壁の通過に関与していることが示唆された。
- 日本植物病理学会の論文
- 1998-06-25
著者
-
小島 峯雄
信州大学繊維学部応用生物科学科
-
藤原 淳
信州大学繊維学部応用生物科学科
-
吉田 尚史
信州大学繊維学部応用生物科学科
-
Majumder P
Shinshu Univ. Ueda Jpn
-
Majumder Parimal
信州大学繊維学部応用生物科学科
-
高村 寿勇
信州大学繊維学部応用生物科学科
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