原子力レポートの積極的収集と提供 : 日本原子力研究所技術情報部の実務経験から
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概要
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原子力レポートは原子力の情報流通のなかできわめて重要な役割を果しつつある。原子力情報の発生面では,Nuclear Science Abstracts(NSA)収録総文献数85万件のうちレポートは25万件で約30%を占め,この比率は上昇の傾向にある。原研技術情報部では,日米原子力情報交換協定および国際原子力情報システム(INIS)をはじめとして,各種の経路を通じて全世界の原子力レポートを積極的に収集し,その件数は1974年末で24万5,000件に達した。一方,利用面でレポートは,原研図書館が受付けた文献複写総件数のうち50%強を占め,さらにそのうちの80%が米国レポートである。なお,レポートの複写総件数の80%強が最近着のものであり,これらは最近提唱された積極的な科学技術文献の提供方法であるアースク・レファレンスによって提供された結果である。この方法によらないと,文献利用のいちじるしい遅れ,脱落が生ずるばかりでなく,原子力情報の最新の動向が見失なわれる点を示唆した。
- 社団法人情報科学技術協会の論文
- 1977-01-01
著者
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- 科学と科学者と情報
- 原研図書課における業務マニュアル作成の経験 (昭和57年度専門図書館協議会全国研究集会) -- (第五分科会 スタッフ・マニュアル)
- 原研図書課における業務マニュアル作成の経験 (〔専門図書館協議会〕昭和57年度全国研究集会) -- (第五分科会 スタッフ・マニュアル)
- 著者名によるデータベースの収録性調査法
- 著者付与重要語のINISインデクシングに対する有用性