ファーストタッチ制御を用いた間接参照配列向け最適化方法
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概要
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我々は,分散共有メモリ向けコンパイラにおける手続き間自動データ分散技術の実装を進めている.データ分散方法としては,「ファーストタッチ制御(FTC)方法」とデータ分散指示文を併用する。FTC方法の特徴は,コンパイラがOSのファーストタッチ方式データ分散を制御することで,複雑なデータ分散に適確に対応できることである.これらの併用により,従来のデータ分散方法が不得手とするプログラムパターンに対し,最適なデータ分散が実現可能となる.今回,このFTC方法を間接参照配列に適用する最適化方法を設計し,ベンチマークプログラムNPB2.3serial/CG(class B)を用いた評価を行った.その結果,本拡張を適用する前のデータ分散指示文を用いた自動データ分散に比べて1.3倍,OSのファーストタッチ方式データ分散に比べて6.5倍に性能が向上することを確認した(32プロセッサ時).
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-09-15
著者
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