必須アクセス制御方式を用いた侵入検出システム保護機能(<特集>21世紀のコンピュータセキュリティ技術)
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概要
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不正侵入の増大にともなって侵入検出システムの研究がさかんに行われ, 多数の商用システムも登場してきた.しかしながら多くの侵入検出システムはその侵入検出手法にのみ注目し, 自身のセキュリティに関してはあまり考慮がなされていない.侵入者が侵入の際にまず行うことはログの削除や監視プロセスの停止であることを考えると, 侵入検出システム自身のセキュリティは侵入検出手法同様に非常に重要である.そこで本研究では侵入検出システムを対象に侵入検出システム自身を保護するためのセキュリティ機能について検討を行い, 伝統的な必須アクセス制御方式を用いて侵入検出システムを保護するための機構を考案, 実装した.我々の考案した保護手法はLOMACと呼ばれる必須アクセス制御モデルに「限定アクセスモード」を追加し, 侵入検出システム用にカスタマイズしたものである.この機能によって侵入検出システムを進入者から保護することが可能となり, 確実に侵入判定を行うことができる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-08-15
著者
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