知識型設計方法論に基づくインタフェース設計法の形式化と設計支授システムの構成

概要

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高度情報処理システムを実現するための重要な構成要素として,ヒューマンインタフェースが挙げられる.一般に,優れたヒューマンインタフェースを設計できるのは,豊富な経験を持つ熟練した設計者が設計を行った場合に限られることが多い.これは,利用者の要求をヒューマンインタフェースに反映させるための効果的な手段,あるいは熟練した設計者の持つ様々な設計知識を有効に利用するための手段が与えられていないことによる.このような問題を解決するために,本論文では,利用者の要求や熟練した設計者の設計知識を効果的に活用する知識型設計方法論の枠組みに基づいて,ヒューマンインタフェース設計のための知識モデル,およびそれを用いたヒューマンインタフェース設計方式を提案する.本方式では,ヒューマンインタフェース設計過程をシステムの機能設計過程とは独立にモデル化する.そして,その設計過程に含まれる各設計ステージが,利用者の要求や設計仕様などの知識で与えられる知識モデルとして表現され,また,各設計ステージを連結する設計プロセスが,熟練した設計者の持つ種々の設計知識で与えられる知識モデル間のマッピングとして表現される.こうして,要求仕様定義からヒューマンインタフェースの実現に至る設計過程が,マッピングを用いた知識モデルのインタラクティブな変換系列としてモデル化される.このようなモデル化によって,利用者の要求が効果的にヒューマンインタフェースに反映され,同時に熟練した設計者の知識を有効に活用した設計過程によりヒューマンインタフェースが半自動的に生成できる.さらに,本論文では,本方式に基づいて試作されたヒューマンインタフェース設計支援システムと設計例について述べ,その有効性を示す.
一般社団法人情報処理学会の論文
1990-06-15

知識型設計方法論に基づくインタフェース設計法の形式化と設計支授システムの構成

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