YAPXの効率的実現法
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概要
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筆者は先に,論理型言語による横型下降方式の構文解析法YAPおよびその拡張系YAPXについて述べたい^1)^.^2).そこでは主として,機能的特長と実現のための基本的なメカニズムならびに時間・空間上の原理的能率に重点を置いて考察した.本稿では,YAPXが持っている時間的・空間的能率に関する高い原理的能力を現実のものとする効率的な実現法について述べる.本手法のポイントは,解析スタックヘの格納要素を位置集合(リスト型データ)でなく核位置(アトム)とすることである.核位置とは.位置集合において,他のすべての要素を最左導出する要素のことである.これにより,大幅な速度向上と記憶容量の削減を計ることができる.またこれに伴い,ホーン節の第1引数(入力解析スタックの先頭要素)は不要となる.同時に,ホーン節を左端,中間,右端のタイプ別にグループ化する必要もなく,効率上さらに有利となる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-15
著者
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