超多段シフト和文鍵盤
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概要
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新しい和文入力方式として超多段シフト方式を提案する.従来の各種入力方式の長所を継承するために,多段シフト方式からキーヘの漢字の多重配置を,コード入力方式から漢字のコード化を,また,仮名漢字変換からは,入力のてがかりとしての読みの利用を各々取り入れた.入力には標準鍵盤を使用し,あらかじめ,各キーに漢字を多重配置しておく.漢字の入力には,まず,読みを入力して鍵盤を仮想的にシフトし,漢字の配置されたキーを次に打鍵して漢字を一意に指定する.これは,シフト段数が2,943段に及ぶ超多段シフトである.パーソナルコンピュータ上で,本方式による和文入力システムを実現した.本方式のための漢字配列の決定と,操作性向上のための若干の工夫および使用方法について説明する.また,本方式による和文入力速度を,学習を伴う打鍵モデルに基づいて予測し,200時間の訓練後で毎分137字という結果を得た.超多段シフト方式は,初心者には仮想鍵盤の表示と目視打鍵による対話型のインタフェースを,また,熟練者には可変長コードの触指打鍵入力による一方的インタフェースを提供する.
- 1989-07-15
著者
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