キャラクタ・アニメーションのための人体の曲面モデル
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概要
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3次元コンピュータ・グラフィックスによるキャラクタ・アニメーション(人間や動物を扱うアニメーション)は,放送,映画,各種シミュレーションなどでいろいろな利用が期待できる.しかし,人間の体のような柔らかい形状の表現や動作の自然な表現が困難であるため,現在のところ,その制作には多くの制約がある.本論文では,キャラクタ・アニメーション制作のために開発した人体の曲面モデルについて述べる.人体の曲面モデルは,人体のなめらかな皮膚形状を表現しており,また,いろいろな体型のモデルを作り出すことができる.このモデルはスティックフィギュアモデルを骨格とし,そのまわりになめらかに接続されたBezierパッチ,Gregoryパッチを配置して表面の形状を表現している.骨格の形や骨と皮膚との間隔(肉の厚み)などを変更することにより表面の形状の修正が容易に行え,いろいろな体型のモデルをデザインすることができる.そして,各関節における曲げ,ねじりの角度を与えると表面の形状を自動的に変形し,デザインしたモデルを動かすことができる.このとき,関節部分の自然な変形や筋肉のふくらみの表現を実現している.ここでは,これらの手法について述べ,このモデルを使用したアニメーシヨン制作手法について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-01-15
著者
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