アニメーション制作のための顔の曲面モデル
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概要
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近年,映像表現,画像通信,医学,マンマシンインタフェースなどへの応用を目的として,人間の顔をコンピュータ・グラフィックスで表現することが試みられている.従来,アニメーションを制作する場合に,顔をモデル化する方法としてよく用いられているのは,実際の顔の形状を多面体で近似し,多面体の頂点を移動することにより表情を変化させる方法である.この方法は,多面体データの入力がたいへんであり,また,表情を変化させるための処理に汎用性がないことが多い.本論文では,顔のアニメーション制作におけるこれらの問題点を解決するために開発した顔のモデルについて述べる.このモデルは,顔の実写画像から顔の特徴点を測定し,特徴点を通過する曲面を生成して顔の形状としている.顔の特徴点としては,目の両端,口の両端など指定しやすい位置を選んでいるそして,特徴点を移動し,曲面を変形することにより表情を変化させている.これにより,簡単な入力で顔の形状を制作し,自由に表,屑を変えることを可能とした.さらに,測定に使用した実写画像を形状にマッピングすることでよりリアルな表現を実現した.本論文で述べる顔のモデルを用いることにより,様々な顔について,表情を自由に変化させるアニメーションを簡単に制作できる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-05-15
著者
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