EARモデルに基づく情報構造記述を用いたプログラム仕様記述法 PSDM
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概要
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プログラム再利用の容易化をねらいとしたプログラム仕様記述法PSDMを提案する.PSDMにおいては,プログラム入出力データの性質に着目して,プログラム仕様を記述する.入出力データの性質は以下の3側面から捕えることができる.(1)入出力データが表す対象世界の情報に関して,その情報の枠組を定めた情報構造.(2)入出力データ内のデータ項目の並び方,および,データ項目内の記号の並び方等を定めたデータ表現方法.(3)入出力データの格納ファイルに関して,編成法,および,レコード長等を定めたデータ・アクセス方法.PSDMの特徴は,入出力データの性質に従って,以下の3階層に仕様を分けて記述すること,および,対象世界の情報構造を比較的自然に記述できるEARモデルを適用することである.(1)情報構造を記述する情報層.(2)データ表現方法を記述するデータ層.(3)データ・アクセス方法を記述するアクセス層.本論文では,固定長レコード順編成ファイルを入出力するプログラムを対象としたPSDMについて述べる.PSDMがプログラム仕様を表すことを示すプこめに,PSDMを限定して適用した仕様記述言語PSDL,および,実行効率は考慮していないCOBOLプログラムを生成するジェネレータPSD-CGを作成した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-07-15