CODASYL型データベース設計用性能推定の一方式
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概要
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CODASYL型データベースに関する性能推定を目的とした解析法を用いたCPU時間推定方式について報告する. 性能要求が強いシステムの設計においては, 要求されるスループットが高い精度で与えられるので, 精度のよいCPU時間推定が必要である. CPU時間をできるだけよい精度で推定するには, データ操作命令の処理中にDBMS, OS内で順次実行される各プログラムごとによい精度でCPU時間を推定し, 積算するのが現実的である. しかし, 解析法を用いた従来の推定方式におけるCPU時間算出式は, 解析モデルの簡略化のため, データ操作命令ごとのCPU時間を決める主要パラメータのみを反映する概算式になっている. 本論文では, DBMS, OS内の各プログラムのプログラム・パス対応に作成されるCPU時間算出式の上に, プログラム呼出し関係, および, プログラムの処理対象レコード名やセット名の決め方を表現することにより, 各プログラムごとにCPU時間を推定し, 積算できるCPU時間推定方式の内容が示される. また, 本方式が精度のよいCPU時間推定に有効であることが示される. 本方式を適用したデータベース性能推定プログラムDBDESIGNは, 約800個の算出式を含み, CPU時間の推定実施例における推定誤差は20%以内であった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1985-05-15
著者
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中野 勝之
Ntt電気通信研究所
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橋本 正明
日本電信電話(株)ntt電気通信研究所
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山多 昭
日本電信電話株式会社横須賀電気通信研究所
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中野 勝之
日本電信電話株式会社横須賀電気通信研究所
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山多 昭
NTT電気通信研究所
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