低速小規模マイクロプロセッサを内蔵したサービスプロセッサ
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概要
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本論文では, まず低速小規模マイクロプロセッサを内蔵したSVPの構成において, SVPに複数のCPUインタフェースを設け, システム操作卓機能を実行するチャンネルサービスプロセッサと保守修復機能を実行する保守プロセッサを時分割で動作させることによって, 一つのSVPでマルチCPUシステムがサポートできることを示す. 次に, 保守プロセッサにおいて, 簡単な低級言語を使用することによって, 保守コマンド実行時間が実用的な範囲に収まり, CPUのレジスタの読み出しおよび書き込み手順がわかりやすく, CPUハードウェアの変更に容易に対処できる方法について提案する. 次に, マイクロ診断において, 保守プロセッサと同様に簡単な低級言語を使用することによって, 実用的な範囲にマイクロ診断プログラムの実行時間とプログラム容量が収まり, CPUハードウェアの変更に容易に対処でき, かつ検査手順がコンパクトになるような方法について提案する. これらの提案した方法により保守プロセッサおよびマイクロ診断プログラムを含んだSVPを開発した結果, 4k語のメモリをもった低速マイクロプロセッサを内蔵したSVPでも, 大規模高速マイクロプロセッサを内蔵したSVPと機能的にほぼ同等であり, かつ保守コマンドの応答時間は約1秒の性能があり, 十分実用になることがわかった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1985-07-15
著者
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