ある分割問題の動的計画法による高速アルゴリズム
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概要
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n個の要素からなる集合Aの各要素α(i)に二つの自然数s(a(i)), q(a(i))が与えられ, またmは与えられた定数とする. そして集合Aのm個の部分集合A(1), A(m)を取り出したとき, 部分集合A(j)のなかのs(a(i))の最大のものをs(j), A(j)のなかのq(a(i))の和をq(j)とする. 目的関数u=s(1)q(1)+s(2)q(2)+…+s(m)q(m)を最小にし, A=A(1)∪A(2)∪…∪A(m)となるようなm個の部分集合を求める問題を考える. この問題の最適解の性質を調べて定理としてまとめ, これらの定理から, (1)目的関数の評価回数がC(n-1, m-1)なる問題に変換できること, (2)この変換問題に対して順方向の最適性の原理が成り立つこと, (3)最適解の範囲が限定できることを示した. この変換問題に動的計画法を適用し, さらに最適解の範囲の限定による層別化により, 目的関数を多くとも(m-2)*n**2/2-m*(m-4)*n/2+m*(m**2-6*m十5)/6回(m≥2)評価するだけで最適解が求まるアルゴリズムを提案した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1985-01-15
著者
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