データパスの検証・補正への一アプローチ
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概要
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ディジタルシステムの大規模化, 複雑化により, ハードウェア設計の早期の段階から適用できる検証技術が重要になってきている. 本論文は, 論理仕様記述言語DDLで記述された論理仕様と, 設計された(あるいは設計途中の)データパス系機能ブロック図との間の整合性の検証, 整合しない場合の原因の探索および対応策生成, の一手法を提案する. 本手法の特徴は, (1)仕様記述をトランスレートし, 単純な演算操作に分解するとともに, 演算操作相互間の並列動作性を解析・判定する. (2)演算操作とデータバスの整合性検証は解析的に行う. すなわち, 1演算操作を, (イ)演算操作に現れる演算子を実行しうるサブデータパスの検出, (ロ)見つかったサブデータパスと, 演算操作で参照・代入される資源との間のデータ転送路の探索, により検証する. (3)並列に動作しうる演算操作相互間で資源競合を起こさないことを確認する. (4)検証成功時には, 各演算操作がデータバス上でどのように実行されるかを報告する. (5)検証不成功時には, 不成功の原因(転送路の欠如, 機能の不足, 競合等)を解析し, 原因ごとに対応策を立てる. (6)データパスの解析, 原因解析, 対策立案は, 設計専門家の知識をルールの形式で定式化, 記述, 利用することにより実現している. 実験システムにより有効性を確認した. 本手法は, 論理仕様変更時のデータバス系の変更量の見積り, マイクロプログラム, あるいは, 制御回路生成等にも応用できる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1985-01-15
著者
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