AGENT : 機能テストのためのテスト項目作成の一手法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ソフトウェアの機能テストのためのテスト項目を系統的に作成するAGENT技法を提案した. AGENT技法は, 機能図式(Function Diagram)という形式的な記法によってソフトウェアの機能仕様を表現した後, 機械的にテスト項目を作成する技法である. 機能図式は, 入力や出力の順序に依存した対応関係を表す状態遷移(状態遷移図で記述する)と, 状態遷移の各状態での入力データと出力データや遷移先状態との対応関係を表す論理関係(原因結果グラフあるいは決定表で記述する)とから成っている. AGENT技法では, この機能図式から, 通過すべき状態の列と各状態での入出力データの条件の組合せとして, 以下の条件を満たすテスト項目を機械的に作成する. (1)各状態での入出力データの条件を確認するのに十分である. (2)状態遷移を構造化した構造化状態遷移の各遷移を少なくとも1回は辿る. (3)構造化状態遷移の繰返しは0回と1回の2通りを実現する. このテスト項目作成を自動的に行うためにAGENTプログラムを開発した. 本論文では, テスト項目作成の考え方, AGENTプログラムの概要について述べた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1984-09-15
著者
-
野木 兼六
(株)日立製作所システム開発研究所
-
古川 善吾
(株)日立製作所システム開発研究所
-
野木 兼六
日立製作所基礎研究所
-
野木 兼六
神奈川工科大学情報学部情報工学科
-
徳永 健司
(株)日立製作所ソフトウェア工場
関連論文
- F-013 AIBOによる室内確認システムの検討(F分野:人工知能・ゲーム)
- パネル討論会 : 要求技術の目指すべき方向
- 段階的詳細化, データ抽象化を支援する言語SPLのコンパイル技法
- 型変数を用いた逆向きデータフロー解析によるマシンコードの型付け手法の提案
- 82-4 プログラムの信頼性向上のための分割解析法
- AGENT : 機能テストのためのテスト項目作成の一手法
- ソフトウェアテスト項目作成支援システム (ソフトウェア生産技術) -- (ソフトウェア生産技術と支援ツ-ル)
- B-7-98 キャッシュするデータをファイル種別で選別するキャッシュ方式の提案(B-7. 情報ネットワーク,一般セッション)
- IC旅券等のIC身分証明書を利用した仮想会員証運用システムの提案(セッション5: グループウェアアプリケーション)
- IC旅券等のIC身分証明書を利用した仮想会員証運用システムの提案(セッション5: グループウェアアプリケーション)
- C-022 H8マイクロコンピュータを用いたバッテリーアナライザの試作(C分野:アーキテクチャ・ハードウェア)
- A-016 変数宣言機能を付与したRuby処理系の作成(A分野:モデル・アルゴリズム・プログラミング)
- 集合論プログラミング
- 最適化に基づくアルゴリズムの発見
- ソーティングアルゴリズムの新しい分類
- 構造帰納法に基づくアルゴリズムの発見
- 一般部分計算法 (プログラム合成/変換)
- 要求定義技術の最近の動向
- ソフトウェア開発支援システム(CASDシステム) (ソフトウェア生産技術) -- (ソフトウェア生産技術)
- ソフトウェア構造設計技法 (ソフトウェア生産技術) -- (ソフトウェア生産技術)
- 要求定義技術の動土向(ソフトウェアツール 1 : 段計・記述)