M系列によって生成される差異の小さい2次元点列について
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概要
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単位正方形内の点列の2次元累積度数分布関数と一様分布の分布関数との食違いを適当なノルムで計ったものを, この点列の差異(discrepancy)という. 差異の小さい点列は, ある種の関数の正方形内における定積分の値を数値的に評価する際に用いると, 比較的少ない回数の関数計算によってよい近似値を得ることができるという意味で有効である. 本論文では, まず差異の効率的な計算法を工夫し, それを用いて, M系列から作られる差異の小さい点列を探す試みについて報告する. 得られた点列は, 従来知られている点列と同程度あるいはそれより小さい差異を有し, 高速に発生できるという特長をもつ.
- 1983-11-15
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