パステストに本質的な分岐に着目した網ら率尺度の提案
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概要
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ソフトウェアのテストを効率的かつ効果的に行うために, プログラム内の全分岐方向のテスト実行をめざす分岐テスト法に用いる新しい網ら率尺度を提案する. すなわち, 従来の尺度では, すべての分岐方向を対等に扱っているため, 品質が過大評価されたり, 冗長なテストケースが選択されやすいという欠点があった. そこで, われわれは, まず, パス網ら性に本質的な分岐を意味する原始アークと, そうでない分岐を意味する相続子アークの概念を導入した. そして, 被テストプログラムの制御フローグラフから, 原始アークのみから成る相続子簡約グラフを求めるアルゴリズムを導出するとともに, 本アルゴリズムがアーク数最小の相続子簡約グラフを導くことを示した. さらに, パス網ら性をこの相続子簡約グラフ上で考える方式が, 従来方式よりも品質評価基準に適していることを実験的に確かめた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1982-09-15
著者
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中所 武司
日立
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中所 武司
(株)日立製作所システム開発研究所
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中所 武司
Department Of Computer Science School Of Science And Technology Meiji University
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中所 武司
明治大学
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中所 武司
日立製作所システム開発研究所
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