濃淡画像の前処理機能をもつグラフィックターミナル
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文は濃淡画像の前処理機能をもつラスタ走査形グラフィックターミナルのハードウェアとソフトウェアについて述べている. 本装置は8ビットのマイコンをベースにした簡易グラフィックシステムではあるが画像の前処理でよく利用される濃度変換, ヒストグラム処理, しきい値探索などを能率よく行いホスト計算機の負荷を軽減するために64kバイトの画像メモリ2枚とヒストグラム制御部をもっている. CPUから画像メモリにアクセスするためにメモリを16kバイトのセグメントに分割して2個のセグメントをCPUのアドレス空間に割り付ける方法を取り, 16ビットのCPUアドレス制限内でより大きなメモリをもつことを可能にした. 画像メモリは256×256画素×8ビットの濃淡画像を2枚格納できるので, 一度プログラムと画像データをホスト計算機から端末に送れば, 画像表示, 2枚の画像間の演算や比較, 濃度変換などが端末独自の会話型処理でできる. またヒストグラム制御部は独自のメモリをもち濃度ヒストグラムの作成と表示, ヒストグラム用カーソル処理を簡便にしている. 本装置はドラムスキャナと接続して入力画像を即時見ることができ, ミニコンや中型計算機に接続可能など実用性も高い.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1982-07-15
著者
関連論文
- 小型計算機によるFORTRANチェックシステム
- 線の識別と大局的論理を考慮した胃X線二重造影像の胃部抽出
- 充満胃X線像の辺縁情報抽出
- 多目的インテリジェントグラフィックターミナルの開発
- 濃淡画像の前処理機能をもつグラフィックターミナル
- 階層的画像処理における粗い認識