拡張データ依存関係グラフを用いたマイクロプログラムの大局的並列化法
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概要
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水平型マイクロプログラムをマイクロ操作系列から自動的に構成する実用的な大局的並列化アルゴリズムを提案する. 従来の並列化アルゴリズムの多くは, マイクロ操作の移動が基本ブロック内に限定されていたり, マイクロ操作系列が構造化されていることが前提になっているもので, 並列化の効果や実用性に問題があった. これに対して本アルゴリズムでは, いくつかの基本ブロックを連結した拡張ブロックごとに並列化を行うので, 任意の構造のマイクロ操作系列に対して従来の2倍以上の並列化効果が得られ, 実行効率やメモリ効率の改善が図れる. 拡張ブロックとは, 制御フローの合流点から, 途中の条件分岐では任意の分岐先を選びながら次の合流点までたどる任意のパスである. 拡張ブロック内のデータ依存関係を保存するために, 条件分岐から拡張ブロック外への分岐先でのライブ変数をデータフロー解析して求め, その条件分岐の最後の仮想サブマシンサイクルでその変数が参照されているように扱う. こうすることにより拡張ブロックは従来の基本ブロックと同様の扱いで並列化ができるようになる. 拡張ブロックの決め方は一通りではないがヒューリステックな方法で一意的に決定しても拡張ブロックを用いた大局的並列化の効果はほとんど変らない.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1982-05-15
著者
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