ハードウェア設計言語DDLによる計算機設計支援システム
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概要
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近年, 電子計算機のLSI化が進み, 近い将来VLSIも実現されようとしている. このような状況では, 新しく計算機を開発する際, 論理設計の誤まりを早期に見出だし修正することが非常に重要になってくる. これは, フィールドでの技術的変更がほとんど不可能になるためである. したがって, 論理設計の高信頼化を可能にする設計法の必要性が最近特に認識されるようになってきた. 本稿で報告するシステムは, 設計の初期段階であるレジスタ・トランスファ・レベルで機能設計を容易に検証できるようにすることを目的としている. この段階で充分な検証を行った後, ゲート・レベルの設計に進めば, 機能設計と物理設計の分離が可能となり, 高信頼化が達成できると考えられる. 本システムは DietmeyerらによるDDLをハードウェア設計言語として採用している. ただし, 大型計算機の設計にも使用可能なようにその構造的記述の拡張を行った. このシステムは現在2つの支援ソフトウェアからなっている. 一つは設計の検証を行うためのシミュレータで, 他はレジスタ・トランスファ・レベルの設計からゲートレベルの設計に自動変換するトランスレータである. 本文では, DDLの拡張機能を説明した後, シミュレータおよびトランスレータの構成処理の詳細について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1980-01-15
著者
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斎藤 隆夫
富士通研究所
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川戸 信明
(株)富士通研究所ソフトウェア研究部
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斎藤 隆夫
(株)富士通研究所ソフトウェア研究部
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上原 貴夫
(株)富士通研究所電子研究部第一研究室
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上原 貴夫
(株)富士通研究所ソフトウェア研究部第一研究室
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