仮想メモリ・システムの二次記憶管理方式の比較解析
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概要
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従来, 仮想メモリ・システムの性能は主に主記憶管理について論じられ, 二次記憶管理に関する報告は知られていない. 仮想空間上のページと二次記憶上のスロットとを対応づけるスロット割り当て方式は, ページ入出力実行時間に影響し, しばしばシステム全体の性能を左右する. 広く用いられる方式として, 各ページに終始同一のスロットを割り当てる固定方式と, ページ書き出し時点で動的にスロットを割り当てる浮動方式とがある. 本論文は, 両方式の効率の理論的比較に関する. 評価関数として, 会話型ジョブの1インタラクションあたりのページ入出力実行時間を用いた. 浮動方式のもとでは, ひとつのプログラムに割り当てられるスロット群は, そのプログラム特性にしたがって二次記憶上に散在する. この散在度を算定するためのモデルを導いた. 具体的数値例により, 散在度が小のとき浮動方式, 大のとき固定方式が, 各々優れることを示した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1979-07-15
著者
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