並列・分散システム用ハードウェアモニタの構成について
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概要
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近年,VLSI技術の急速な進歩により共有メモリ型,分散メモリ型あるいはデーダフロー型の並列・分散システムが研意究レベルから実用レベルに達し,種々のシステムが市場にも出現してきている.並列・分散システムの性能意評価は,通常ソフトウェアモニタあるいはハードウェアモニタによってなされる.ソフトウェアモニタは,システムのグローバルな性能評価には適しているが,ソフトウェアモニタ自身のオーバヘッドが無視できないという欠点を持っている.一方,ハードウェアモニタは,イベントのトレースをオーバヘッドなしに測定できるという利点がある.並列・分散システムでは負荷分散のようなダイナミックな性能改善をハードウェアモニタの助けを借りて行わなければならず,その必要性がますます高まっている本論文では,ノードと同程度のハードウェア最で構成され,しかもノードのCPUとローカルメモリ間のパスにプローブを挿入するだけで動作可能な分散メモリ型の並列・分散システムに適合するハードウェアモニタの設計法を提案し,その実現について述べるものである.また,実験的通分散オペレーティングシステムにおいて実際にハードウェアモニタを用いてイベントを測定した結果を示す.これにより,本ハードウェアモニタが並列・分散システムの性能評価に適用可能であることを示すものである.
- 1991-08-15
著者
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白川 洋充
立命館大学理工学部情報工学科
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白川 洋充
立命館大学
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丹波 覚
ダイキン工業(株)電子機器事業部技術部
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油谷 聡
ソニー(株)B&P開発本部映像開発部門
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油谷 聡
ソニー(株)b&p開発本部映像開発部門
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