Prologにおけるプロダクション照合フィルタの高速化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Prologをベースにしたプロダクションシステムにおいて,システムの機能およびルールの表現力を制限することなく推論の高速性を実現することは重要な課題である.特に,推論の高速性は,アプリケーションプログラムを構築する上で強く要望される本質的な要求である.本研究の目的は,Prologに内在する特長を効果的に適用することによりProlog上に十分に高速でありかつ実用的機能性を実現するプロダクションシステムを構築することである.目標とする高速性と機能性は前向き推論型プロダクションシステムであるOPS 5に匹敵することである.本研究では,Prolog処理系に適したプロダクション照合フィルタを実現し,照合過程を高速化する.ここで得られたプロダクション照合フィルタはLHSフィルタと呼ばれる.LHSフィルタの実現において,Prologのインデキシング機能および論理変数束縛機能を利用する.インデキシング機能は,ルールおよびWM要素を選択的かつ高速に参照するために利用される.論理変数束縛機能は照合過程におけるjoin演算を効果的に実現するために用いられる.LHSフィルタはプロダクションシステムにおける照合過程を効果的に高速化した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-01-15
著者
関連論文
- 関係テーブルに基づく推論エンジンKORE/IE
- Prologにおけるプロダクション照合フィルタの高速化
- 推論システムにおけるルール照合フィルタの並列化
- Prologにおけるルール照合フィルタの改良について
- 問題解決支援機構KORE/CDSSにおける知識の構造化