ソフトウェア開発におけるユーザインタフェース設計評価方法の位置付け方法の提案
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概要
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ユーザインタフェース設計の様々な評価方法が提案されているが, 実際のソフトウェア開発で. いつ, どれを使用すべきかについての手法はほとんど提案されていない. そのため, 仕様レビューや製品検査などの各段階でユーザインタフェース評価が行われても, その結果が, ユーザインタフェース設計に効果的に反映されないことがあるのが現状である. そこで, ソフトウェア開発において使用すべき評価方法の選択の目安として, 評価方法の有用性の評価基準を提案し, さらに, 評価方法の位置付けの枠組を提案する. 有用性の評価基準は, (1)評価の時期, (2)発見できる問題点の数と重大度, (3)評価にかかる労カ, (4)評価者による個人差の4点からなる. また, 評価方法の位置付けの枠組では, (1)評価の手法-発見的か形式的か, (2)評価の対象-システムか仕様か, (3)評価に参加するユーザー実際のユーザか仮想されたユーザか, の3要素で, 各種評価方法を位置付ける. これらの提案が有効であるかどうかを検証するために, 4種の評価方法を同一のソフトウェアに対して使用した経験を検討した. その結果, 有用性の評価基準と評価方法の位置付けの枠組の関係がある程皮確認でき, ソフトウェア開発において複数のユーザインタフェース評価方法を採り入れる必要性を示すことができた.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1994-12-15
著者
-
来住 伸子
津田塾大学学芸学部情報科学科
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甲 洋介
日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所
-
甲 洋介
日本アイ・ビー・エム株式会社アジアパシフィック製品・開発統括本部
-
山本 理浩
日本アイ・ビー・エム株式会社アジアパシフィック製品・開発統括本部
-
甲 洋介
日本アイ・ビー・エム
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来住 伸子
津田塾大学大学院 理学研究科
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来住 伸子
津田塾大学
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