OS インタフェース検定システム
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概要
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アプリケーションプログラム(AP)の移植性を確保するためには,オペレーティングシステム(OS)インタフェースの標準化とともに,製品として実現されたOSが標準仕様に準拠していることを検証することが重要である.既にPOSIX,シグマOSに対しOSインタフェースの検定(ValidationまたはConformanceTesting)が実施されている.これらのインタフェース規定においては,製品が標準仕様に含まれない機能を持つこと(機能過多)を許容している.このため検定もテストスイート(テストプログラムの集合)の実行により標準仕様との照合を行う方法(機能検定)が用いられており,機能過多の検出は行っていない.しかし,例えばCTRONのように機能過多を許容しないインタフェース規定の場合には,この方法のみでは十分な検定ができない.また,機能検定においては,どこまで厳密にテストを行うべきかという問題がある.本論文では,上記問題点に対しそれぞれ,機能過多を検出する方法としてドキュメント検定の採用,検定精度の定量的評価法として,システムコールの入力パラメータ値の組合せに基づく16のレベルを定義し,レベルに応じたテスト項目選定法を提案している.これらを適用したCTRON検定システムの構成と実現方法および検定実施結果を分析し,本提案が当初狙いとしたAPの移植性確保に効果があることを示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-05-15
著者
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竹中 市郎
日本電信電話(株)ntt交換システム研究所伝達ソフトウェア研究部
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小田 英雄
日本電信電話(株)NTT情報通信網研究所網オペレーション研究部
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森廣 政治
日本電信電話(株)NTT情報通信網研究所網オペレーション研究部
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森廣 政治
NTT情報通信研究所
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森廣 政治
Ntt 情報通信研
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