"プログラムされた自己解体モデル"検証のための高並列仮想生命個体群シミュレータの開発(<特集>並列処理)
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概要
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"プログラムされた自己解体(PSD)モデル"は, 1987年大橋らによって提唱された生物学上の仮説である.本研究では, 自己解体メカニズムが生命の増殖・進化の過程に与える効果を調べるため, AP1000+上に高並列仮想生命個体群シミュレータ"SIVA-2r"を開発した.SIVA-2rは先に単体のワークステーション上に実装されたシミュレータに比べ, 約26.2倍の広さの空間を約7.4分の1の時間内にシミュレートすることが可能となった.その結果, 突然変異率と乱数の種値を様々に変えた条件下で総計260回の大規模固体群シミュレーションを現実的な時間内に行い, 仮想生命の進化的適応能力を定量的に観察することができた.本稿では, PSDモデルの概略, SIVA-2rの開発における問題点と解決法, およびSIVA-2rを用いて行った実験の結果について報告する.
- 1998-06-15
著者
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