(72)Ralstonia solanacearum OE1-1株においてhrpB依存的に発現する2種類の加水分解酵素はtype IIタンパク質分泌系によって分泌される
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概要
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富栄養培地においてもタンパク質の菌体外分泌のおこるRalstonia solanacearum OE1-1のEPS欠損株において,hrpレギュロンの正の調節因子であるhrpBを欠損させると,少なくとも3種類のタンパク質の分泌が見られなくなり,HrpYとシグナル配列を持つ加水分解酵素であることを示した(平成14年度大会).シグナル配列を持つタンパク質の分泌がhrpB欠損株で見られなくなる要因として,1)加水分解酵素遺伝子の発現がhrpBによって制御されている.2)シグナル配列を持つにもかかわらずtype III分泌系によって分泌され,hrpB欠損株では輸送装置が形成されないため分泌されない.が考えられた.それぞれの加水分解酵素遺伝子の発現をlacZでモニターした結果,hrpB欠損株では遺伝子発現が抑制されていた.また,C末端側にFLAG tagを付加した融合タンパク質をhrpB非依存的に発現させ,FLAGに対する抗体を用いて菌体外への分泌を調べた結果とあわせて,1)の可能性が高いことが示唆された.また,両加水分解酵素遺伝子欠損株を作製し,病原性に対する影響を調べた.
- 2003-02-25
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