(58)Rupestris stem pitting-associated virusの新系統
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概要
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演者らはRT-PCRによるブドウウイルス診断法を改良するためPCR増幅断片の塩基配列解析を行っている.その中で,コーキーバーク症状を発症している樹から検出されたRupestris stem pitting-associated virus(RSPaV)が既報の配列(AF057136)や我が国で確認されているRSPaVの配列と約80%の相同性を示し,RSPaVの別系統であることが示唆された.さらに,3'RACEによって3'末端の約1kbをクローニングし,塩基配列を調べたところ,AFO57136との相同性は約85%であり,これまでに国内のブドウから検出されたRSPaV由来の配列はAFO57136と極めて高い相同性(98%)を示すことからも本系統がRSPaVの新系統であると考えられた.また,コーキーバークやステムピッティングを発症している11樹についてRT-PCRによってRSPaVを含む9種ウイルスの検出・解析を行った結果,10樹から新系統を含むRSPaVが検出された.これらの樹の中にはRSPaVが単独で検出された樹もあることから本ウイルスとコーキーバークやステムピッティングとの関連が強く示唆された.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
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