(48)タマネギ萎黄病ファイトプラズマを注射したツマグロヨコバイからのPCR法による検出
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概要
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クワ萎縮病ファイトプラズマ(MD-P)を虫体注射法により非媒介性のツマグロココバイ(Nephotettix cincticeps)に導入すると,虫体内で増殖する(中島ら,1999).そこで同じくツマグロヨコバイ非媒介性とされるタマネギ萎黄病ファイトプラズマ(OY-P)を虫体注射法によりツマグロヨコバイに導入し,注射後4週間まで1週間ごとに虫を消化管,(消化管を除く)胴体,唾液腺,(唾液腺を除く)頭部とに分け,各部位のOY-Pの有無をPCR法により調べた.虫体注射直後から4週間後まで,注射した全ての個体よりOY-Pが検出され,導入されたOY-Pかツマグロヨコバイ体内で維持・移行・増殖することが明らかとなった.部位ごとに見ると注射4週間後には胴体(10/10),消化管(6/10),頭部(4/10)および唾液腺(2/10)からOY-Pが検出され,導入したOY-Pの各部位への移行および増殖が認められた.注射4〜5週間後の虫をシュンギクに接種吸汁したが,発病は見られなかった.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
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