ベクトル量子化を用いた画像復元アルゴリズム(<特集>画像の認識と理解)
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概要
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本報告では,劣化関数未知の場合における劣化画像の復元を目的として,ベクトル量子化(Vector Quantization: VQ)を用いた劣化画像復元手法を提案する.提案手法では,あらかじめ収集したプロトタイプ画像ペア(原画像とその劣化画像とのペア)から得た,復元処理に必要となる原画像と劣化状態との関係をVQコードブックとして登録し,このコードブックを用いて劣化画像を復元する.特に,本報告では,画像劣化過程を焦点ずれ等の低域通過型劣化および加法ノイズと仮定し,劣化過程により失われる原画像の高周波成分を劣化画像から推定することを復元の目的ととらえる.そのため,劣化画像の低周波成分から原画像の高周波成分への写像を定義し,この写像をVQコードブックとして実現した.VQコードブックを,(1)多重化,(2)主成分分析による次元削減および,(3)VQ-NN法により圧縮することで,復元処理の高速化を図った.シミュレーション実験を行い,本アルゴリズムの有効性およびプロトタイプ画像と復元結果との関係について考察した.
- 2003-07-15
著者
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中垣 亮
日立製作所生産技術研究所
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中垣 亮
株式会社日立製作所生産技術研究所
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カッツァゲロス アゲロス
Department of Electrical and Computer Engineering, Northwestern University
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カッツァゲロス アゲロス
Department Of Electrical And Computer Engineering Northwestern University
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