912. 関東山地大ガマタ層産の前期三畳紀放散虫化石, その 2
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概要
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関東山地奥秩父に分布する大ガマタ層からは保存良好な前期三畳紀放散虫化石が豊富に産する。この放散虫化石群のうち, 中津川流域に分布するチャートから得られた針状骨格だけからなるPalaeoscenidiidae科の一部はすでに筆者により記載・報告されている。本研究は新たに大山沢のチャートの資料も加え, SpumellariaとNassellariaについて検討し, 5新種を識別し記載した。Spumellariaでは球形の殼をもつPalaeoscenidiidae科, Pantanellidae科, Sponguriidae科が含まれ, NassellariaではSpumellaria様形態をもつEptingiidae科とAcanthodesniidae科が識別された。この放散虫化石群の示す年代は, 共存するコノドントから前期三畳紀のlate Spathianと考えられる。
- 日本古生物学会の論文
- 1991-04-30
著者
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指田 勝男
Institute of Geoscience, University of Tsukuba
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指田 勝男
Institute Of Geoscience University Of Tsukuba
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