795. 北極海底より見出された古第三紀早期珪質鞭毛藻とエブリア類群集
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
北極海のアルファ海嶺地域で流氷島(T-3)より採取したコア(FL-422)は, 珪質鞭毛藻とエブリア類に富む珪質軟泥を含んでおり, 構成する微化石群集より, その時代を古第三紀の早期と考えるのが妥当と思われる。そしてこの海底堆積物は, 既に報告された後期白亜紀のコア(FL-327)堆積物と共に, 北極海底にも中新世以前の海成堆積物が存在する事実を確証するのみならず, 北極海全体の形成史, ひいては白亜紀-第三紀(K-T)の境界問題を考える上での貴重な資料である。併せてDictyocha arctios, D. curta, Ammodochium fletcheriの3種を新しく記載報告した。
- 日本古生物学会の論文
- 1985-07-15
著者
関連論文
- 795. 北極海底より見出された古第三紀早期珪質鞭毛藻とエブリア類群集
- 725. 珪質鞭毛藻 (Silicoflagellate) の新属 Crassicorbisema とその暁新世の分帯への役割
- 658. Dictyocha subarctios (珪質鞭毛藻) の北太平洋海底堆積物中に於ける地理的並に地質的分布