673. 南鮮産 Manchuroceras と Manchuroceras 区および Manchuroceratidae について
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概要
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素木卓二の採集品のうちにManchurocerasを含んでいるので記載する。その中に2新種がある。本資料は南鮮の稷洞石灰岩中の新たな層準を示すものと考えられる。Manchuroceratinaeは本属の外にKerkoceras, Parapilocerasおよび恐らくCoreanocerasを包括する。Manchurocerasは下部奥陶紀後半には東アジアからヒマラヤまで分布し, 16種以上を擁している。更にタスマニアに2種があり当時の西太平洋に特徴的な頭足類である。これと時を同じくして, 北大西洋から北米にはPiloceratidaeが広く分布し, Piloceras, Allopilocerasはタスマニア・オーストリアに及び, この地で両頭足類区が会合していた。
- 日本古生物学会の論文
- 1977-04-30
著者
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