541. 房総・三浦半島からの更新世の魚耳石
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概要
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中部更新統の長沼, 地蔵堂, 藪, 瀬又, 大津, 東京, 成田の各層, および上部更新一完新統の沼層のあわせて23の化石産地から, 約700個の魚の耳化石を採集した, おもに貝化石を含む浅海-内湾性の砂-泥質砂層から産する。とくに地蔵堂層の模式地には多産するが, 保存不良でほとんどの標本が同定できないでいる。ほか, 長沼層および成田層の桜井, 不入斗などの産地には耳石が多い。採集標本のほゞ半数のものが現在未同定で, 残りのなかに, ハゼ, アナゴ, イワシ, キス, アジ, タイおよびニベ類の14種(うち新種は9)を識別した。それぞれの種は図示して記載した。同定した標本の約2/3はハゼ類に属するものであり, ついでアナゴおよびイワシ類が多い。
- 日本古生物学会の論文
- 1968-09-30
著者
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青木 直昭
Institute of Geology and Mineralogy, Tokyo University of Education
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青木 直昭
Institute Of Geology And Mineralogy Tokyo University Of Education
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