Iran 産 Nummulites
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概要
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小貫義男は1966年夏に北Iranの地域の地質調査に従事し同地域のTekiyeh峠で数多のNummulitesを採集し筆者にその研究を委嘱した。このものは全部同一種でIndonesiaのJava産のNummulites javanus VERBEEK (micaospheric)及びNummulites baguelensis VERBEEK (megalospheric)に同定し得る。上記の2種は同一種における世代交番の現象である。そして前者は既にDOORNINK, 1932によって欧州産Nummulites perforatus (DE MONTFORT)に同定されている。最後に掲げたものはBOUSSAC, 1911により良く研究されたものであり著しく個体変化に富むものとされている。筆者はDOORNINK及びBOUSSACの説に従ってIran産のものをNummulites perforatus DE MONTFORT)とする.本有孔虫化石を産するZiaran層の時代は中部始新統最上部Biarritzian階である。
- 日本古生物学会の論文
- 1967-12-25