517. 北米フロリダ・サイパン島・グアム島産の第三紀有孔虫の新属
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概要
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フロリダ下部始新期産Borelis gunteri COLE, 1941はmulti-tiered chambers及びcontinuous septaを有し, 中新〜現生期のAlveolinella DOUVILLEに近似しsingle storied chambersのBorelis EHRENBERGから区別しなければならないので新属Quasiborelisを提議した。サイパン島Aquitanian統産Gypsina marianensis HANZAWA, 1957は構造的に3層に分化し, その中の中層のchambersには4 stolonsを具えておる。Gypsina CARTERにはこの様な特性はないので本種はGypsinaから区別される可きものとし新属Tayamaiaを提議した。グアム島鮮新統Alifan石灰岩産でRotalia atjehensis VAN DER VLERK, 1924 : COLE, 1963の一部はplano-convexで殼壁はCalcarina D'ORBIGNYのもの同様2重になっており構造上Baculogypsinoides YABE and HANZAWAに似ておるが後者にある様なspinose structureを欠き新属Quasirotaliaとして区別される。
- 日本古生物学会の論文
- 1967-04-10