遺伝子集団の多様性維持のための疑似減数分裂型遺伝アルゴリズム
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概要
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本研究では,遺伝アルゴリズム(GA)における遺伝子集団の局所解落ちを回避する一手法として,十分長い世代にわたって遺伝子集団の多様性を保ち続けることのできる二倍体染色体型GAを提案する.従来の二倍体型GAの多くが,対立遺伝子に関する優性遺伝により表現型を作ってきたのに対し,相同染色体間で生物の減数分裂に似た操作により表現型を作ることから,このGAを疑似減数分裂型GA(pseudo-Meiosis GA, psM GA)と名付けた.psM GAは,巡回セールスマン問題(TSP)などに用いられるorder-codingのような,通常の優性遺伝を用いると致死表現型を作ってしまうcodingに対しても,適用可能である.環境変動型TSPにpsM GAを適用して,集団の多様性を維持しつつ,変動に素早く追随することが確認された.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-08
著者
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吉田 由起子
(株)富士通研究所
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吉田 由起子
富士通研究所情報社会科学研究所
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安達 統衞
富士通研究所情報社会科学研究所
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安達 統衞
(株)富士通研究所
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安達 統衞
富士通研究所 コンピュータシステム研究所 知能システム研究部
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