ルール優先関係を持つ非単調推論 : Kowalski&Toniのアプローチの定式化と拡張
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概要
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ここ10年間ほどの間に、ルール優先関係を持つ非単調推論の研究が数多くなされ、様々な意味論が提案されてきている。[Kowalski&Toni 96]では, 法的推論に適した意味を持つように, ルール優先関係を持つデフォルトルール集合のELP(Extended Logic Program)への変換方法と, 変換したELPに対する意味論が与えられている。しかし, 変換方法の正当性の根拠は形式的には与えられておらず, また変換方法自体も正確には定義されていない。本報告では, ルール優先関係を持つデフォルトルール集合に対して意味論を与え, ELPへの変換方法を定義し, その変換の正当性を示した。また, 優先関係に推移性を与え, exactルールを導入することにより, 問題を拡張し, 拡張した問題に対しても, 意味論を与え, ELPへの変換方法を定義し, その変換の正当性を示した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-10-02
著者
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柴崎 真人
東京工業大学大学院
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新田 克己
東京工大
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新田 克巳
東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻
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新田 克巳
東京工業大学大学院知能システム科学専攻
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柴崎 真人
東京工業大学知能システム科学専攻
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