軽声語と中国語教育
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
中国語の軽声語には絶対的な軽声語と任意的な軽声語がある。絶対的な軽声語とは"的""了""〓"などの助詞や,"便当""〓子"のように"当""子"の部分を絶対に軽声で発音する語を指す。任意的な軽声語とは"因〓""机器"のように"〓""器"の部分を軽声で発音してもいいし,本来の声調で発音してもよい語を指す。中国語の入門・初級教育において任意的な軽声語を学習者に提示する場合にはとりあえず軽声語または非軽声語のどちらかに決めておく方がよいと考えられる。筆者はかつて《〓代〓〓〓典》と《〓代〓〓〓典修〓本》における軽声語の扱いの変化を調べ,中国語の普通話において軽声語が減少しつつあることを指摘したが,今回は規範化が求められる普通話を対象とする中国語教育において,任意的な軽声語をどのように扱うかについて資料を提示し,考察を行うことにする。
- 2003-07-24