島岡理論の英訳(1)
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概要
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島岡理論は日本で生まれた科学的な音楽理論である。科学とは,ある対象に対して「観察→帰納→演繹→検証」の循環過程である科学的方法を反復適用して,少数の最終的な抽象的規則に集約したものであるが,島岡はこの方法を西洋古典音楽に適用し「島岡理論」として完成させてその有効性を立証した。訳者はこの有効な音楽理論を日本だけでなく広く世界に広めるべく,この理論のエッセンスである『総合和声』(音楽之友社,1998)の「原理篇」を英語に翻訳した。本稿は『総合和声』「原理篇」の第1章の翻訳である。この章では音楽の基礎を成している諸現象を科学的に考察している。なお英訳文確定に際しては,島岡自身の校正と英語のネイティブ・スピーカーで作曲家であるJohn Jambus Coleによる校正がなされた。また,原文で他の章へ言及している個所は割愛した。
- 広島文化学園大学の論文
- 2004-08-05