持続可能性による企業評価の現状と課題
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概要
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本研究は、社会的責任投資などの分野で新たに導入されつつある持続可能性という概念について、企業評価基準としての有効性を検証し、その現状と課題について考察することを目的とする。持続可能性とは、1980年代から90年代にかけて、地球環境問題や南北格差などについて議論された際に頻繁に登場した、持続可能な発展あるいは開発(Sustainable Development)という概念が基になっている。特に90年代後半以降、地球温暖化をはじめとした環境問題への企業の積極的な取り組みが叫ばれる中で、それまでの企業社会責任論と結びついて、企業経営および企業評価を考える際の重要なキーワードになりつつある。しかし本来の企業目的との整合性や、手法や考え方など、実際に持続可能性の概念を用いて企業評価を行うためには、技術的、制度的にまだまだ解決しなければならない点が多い。これらの点について、現時点で提案されている具体的な手法を見ていくことで、持続可能性による企業評価についての現状と課題を整理する。
- 関西学院大学の論文
- 2004-03-31