眼球表面温度は中核温度指標となり得るか?
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概要
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The present study was carried out to examine the hypothesis that ocular surface temperature measured at the site over the iris by an infrared radiation thermometer could be an indication of core body temperature. In healthy young subjects, ocular surface (T_<os>), tympanic(T_<ty>), esophageal(T_<es>), mean skin(T^-_<sk>) temperatures, and local sweating rates and skin temperature of the forehead(T_<sf>) were measured in a chamber controlled at a moderate climate of 28℃-40%(rh) on two separate tests, a passive body warming and an exercise. The passive body warming was induced by immersion of lower limbs in hot water bath regulated 43℃. The moderate exercise was performed with cycle ergometer at the intensity of 80 W. In both tests, T_<os> didn't follow either core (T_<ty>, T_<es>) or shell (T^-_<sk>, T_<sf>) body temperatures. In the second series of experiments, ambient temperature (T_<am>) was raised from 27℃ to 34℃, or lowered from 34℃ to 27℃ for 10 min. In both tests, T_<os> followed the change of (T_<am>) rapidly in spite of the steady T_<ty>, and the change rates of T_<os> were greater than of T_<sf>. When T_<am> was raised slowly from 20℃ to 23℃ for 20 min, the T_<os> rise was almost simultaneous with the T_<am> rise, and there was a high correlation between these two factors (r=0.99). Moreover, the regional thermograms around eyes showed that skin temperature surrounding eyes was significantly higher than T_<os> (p<0.01). These results suggest that ocular surface temperature measured by an infrared radiation thermometer might reflect corneal temperature rather than iris temperature, and could not be an indication of core temperature.
- 日本生理人類学会の論文
- 2000-02-25
著者
-
仲西 正
お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科
-
小川 徳雄
愛知医科大学第二生理
-
中島 利誠
昭和女子大学大学院生活機構研究科
-
山野 春子
お茶の水女子大学生活科学部
-
仲西 正
お茶の水女子大学
-
菅屋 潤壱
愛知医科大学 生理学第2 講座
-
小川 徳雄
愛知医科大学
-
小川 徳雄
愛知医科大学(生理学)
-
菅谷 潤壹
愛知医科大学医学部生理学第2講座
-
相澤 清香
Laval大学医学部生理学講座
-
中島 利誠
昭和女子大学
-
中島 利誠
昭和女子大学生活機構研究科
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