矩形板の捩りに就て(其二)
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概要
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前に板の捩りの問題を彎曲の問題として取扱ひ得る事を述べて、捩れの角が小さいものとして兩端を自由に支へた時と固定した時との解を求めた。後の場合には周邊の條件の一つを完全には滿さなかつたが、結果に於て殆ど完全に近かつたと言へる。この程度の精密さで言へば板の斷面は殆ど直線に止まる事を知つた。そこで若しも初めから切口が直線に止まるものと假定すれば問題は大變簡單になる。此處では其假定の下に前回の計算より一歩進んで捩れの角が大きくなり従つて長さの方向に起る垂直應力の影響が這入つて來る場合を計算した。而して後簡單な計算に依つて少くとも捩れの角が小さい間は切口の變形は殆ど無視出来る事を示し最後に實驗を行つてその結果を計算と比較した。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1934-06-01
著者
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