矩形板の捩りに就て(其一)
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概要
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Saint Venantは矩形の切口を有する棒の捩りの計算を試み其特別の場合として矩形板の捩りの問題を解いて居る。其後C.Busemann及C.Weberが長さの方向に垂直應力が起ることを考へに入れた計算を發表した。併し之等は皆無限に長い板の場合であつて、有限の長さの板に就て其兩端支持の影響を考へに入れたものは只R.Sonntag.の簡單な計算があるばかりである。此論文では板の捩りの問題を板の彎曲の問題と同様に取扱ひ得ることを述べ、其兩端支持の有様が捩れに對して如何なる影響を與へるかを計算した。其結果兩端を自由に支へた時にはSaint-Venantの計算と一致するが、兩端を固定した時には素より之と異る事を知つた。そして終りに板の實驗を試みて其結果を計算と比較した。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
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