金属匍匐の過程及其推移
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概要
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炭素鋼及アルミニゥムにつき特別な装置で匍匐の外部變形過程を詳細に調べ、組織の解析を精密に行つて内部變形機構を正確に究め、夫等の推移を論じたものである。其結果によれば匍匐變形過程は一般に不連續で、歪線生成による局部的非粘性變形と粒の引伸、粒界・歪線の引直による粘性變形とが交互に繰返され、其繰返の状態には温度と荷重との組合如何によつて定まる一定の型が存在する。二種不連續變形の繰返の週期は或程度まで増して大局的に率減を来たすが、それからは逆に減じ次いで不連續性を失ひ粘性變形が大部分を占めて率増を来たす。要するに匍匐變形は今日迄漠然と言はれてゐる金属流動の變形でもなく、又單に温度のみに支配され乍ら或變形程度から單に急激降伏の連續をなすものでもなくして、特異の過程が存し、之が特長ある推移をなすものである。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
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