コナヒョウヒダニ虫体および排泄物に対するIgE, IgG_1, IgG_4抗体に関する研究
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概要
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コナヒョウヒダニ (Df) 虫体 (Dfb) および排泄物 (Dff) に対する血清IgE, IgG_1, IgG_4抗体を気管支喘息患者 (AP) 群33例, 対照健常者 (HCS) 群27例, ハウスダスト皮内反応陽性であるが臨床上何らアレルギー性疾患を持たない健常者 (HS-MA) 群21例を対象にELISA法で定量した。RIST法による血清総IgE, CAP systemによるDf特異的IgEの測定も併せて行った。IgEに関しては, ELISA, RIST, CAP systemのいずれの検討でもAP群, HS-MA群, HCS群の順に高く3群間に有意差を認めた。IgG_1, IgG_4はAP群で他2群に比し高値をとったが, HS-MA群とHCS群との間には有意差を認めなかった。抗Dfb抗体価と抗Dff抗体価の間には高い相関性が認められた。また, ELISAでのIgE, IgG_1, IgG_4の3抗体価の間にも高い相関性が認められた。CAP systemによるDf特異的IgE抗体価と, ELISAによる測定結果が一致しない例が見られ, 両者の特性の違いが指摘された。AP群ではCAP systemとELISAの測定結果が一致する例が多かったのに対し, HS-MA群でCAP systemでは陽性を示しながらELISAで陰性を示す例が多かった。
- 日本アレルギー学会の論文
- 1993-06-30
著者
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